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乾燥肌

スキンケアで気をつけたい入浴時の4つのポイント

冬場は、乾燥しているということもあり、皮膚トラブルが起きやすい時期でもあります。お風呂に入ったとき、「髪はシャンプー、身体は石鹸やボディーソープなどの洗浄剤で洗う」というのが一般的でですが、その使用方法についてスキンケアで気をつけたい4つのポイントについて御知らせしたいと思います。



1) ボディーソープなどの洗浄剤の使用は最低限に


米国皮膚科学会の「アトピー性皮膚炎の患者に対するスキンケアの方法(Atopic dermatitis: Tips for managing)」では、「洗浄剤は必要なときのみ使用する」と示されています。

過度に洗浄剤を使用することで、ボディーソープなどに含まれる界面活性剤を用いて過剰な洗浄をすると、保湿に必要な皮脂や皮膚常在菌までもが落ちてしまう可能性があります。さらに、肌が傷つき、アレルギー感作や細菌感染の原因となる可能性があるため、過剰な使用は避けるべきだと考えられます。

肌着をつけている部位の皮膚の汚れは汗や皮脂、角質の剥離成分(垢)など、水溶性のものがほとんどだから、身体に油汚れが付いたり、体臭が気になったときだけ洗浄剤を使えばよいのではないでしょうか。

2) ボディーソープより石鹸


石鹸、とくに防腐剤、香料、着色料の入っていない無添加石鹸の使用が望まれます。ただ、流し残しのないように入念にすすげば、「無添加じゃなきゃダメだ!」と強くこだわる必要はないようです。

無添加石鹸白いせっけん
無添加石鹸白いせっけん3P

一方、ボディーソープは合成界面活性剤を用いており、石鹸とは異なり、界面活性剤の効果が薄まりにくく、流し残しがあった場合は皮膚バリアを低下させる可能性があるため、ボディーソープより石鹸を使用する方が望まれます。続きを読む

皮膚が痒くて仕方がないという方に−その予防や治療

教えて!gooに、「肛門が痒いんですが・・・。」という相談が掲載されていました。
肛門の痒みは、今から半年ぐらい前から続いています。学校でも痒くなることがありますが、流石に学校では掻けないので、我慢しています。どうしても痒い場合は、ムヒソフトというのを使用しています。

肛門も皮膚だと聞いたので、ムヒソフトに痒みを押さえる成分が入ってるとかいうことなのでつけているんですが、まったく効果ありません;ギョウチュウがいるんではないかと、痒いときに鏡で見ましたが、白いものは見えませんし・・・。 一体何が原因なのでしょうか?

肛門近くに痒みを現す病変の総称を、「肛門そう痒症」と言います。特発性(明かな原因が見あたらない)と続発性(何らしらかの病気に付随して起こる)に大別されます。

特発性の背景因子には過敏症、肛門部皮膚知覚異常、嗜好品などがあります。続発性は、肛門疾患(痔核、痔瘻など)、皮膚疾患(湿疹、乾癬)、感染症(カンジダ症、白癬症)などが原因となりえます。

肛門だけでなく、発疹がなく皮膚に痒みを感ずる疾病を「皮膚そう痒症」と言います。

全身にそう痒をきたす「汎発性皮膚そう痒症」と、「限局性皮膚そう痒症」とに分けることができます。「汎発性皮膚そう痒症」は、環境の乾燥や高齢による皮膚の乾燥、薬物、食品、内臓疾患などにより生じます。

内臓疾患としては、肝障害、腎障害、甲状腺機能異常のほかホジキン病などの悪性腫瘍があり、問診が重要となります。薬剤はモルヒネなど、食品は魚介類などのヒスタミン遊離物質が痒みを起こしえます。

高齢者には皮膚の乾燥によるものが多く、腹部背部下肢に症状が強いです。皮膚が乾燥して皮溝に一致して鱗屑のみられることがあります。

「限局性皮膚そう痒症」は外陰、肛門周囲に多いです。肛囲は痔、蟯虫(ぎょうちゅう)症、下痢などにより、女性では閉経後の皮膚乾燥によるもの、腟カンジダ症により発症します。ちなみに、蟯虫症の場合は、雌成虫が普段は盲腸に寄生していますが、肛門周囲、会陰部で移動しながら産卵するために、夜間に特に痒みをきたします。

このような痒みの治療としては、以下のようなものがあります。続きを読む

本当は怖い乾燥肌−乾皮症

以下は、最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学で扱われていた内容です。

中学時代からニキビに悩まされ、顔や全身をゴシゴシ念入りに洗うのが日課になっていたU・Rさん(32)。15年後、マンションで新婚生活を始めた彼女は、夫の前ではいつも綺麗でいたいと、テカリが気になるTゾーンを中心に、あのゴシゴシ洗いを続けていました。

しかし1ヵ月後、朝起きた時、目元がなぜかしばしばし、口元も妙につっぱっている感じがするようになります。さらにマンションに引っ越して2年目の冬、口元がつっぱるのに加え、腕や足にも白く粉が吹き、肌がカサカサし始めるように。その後も湿疹や激しいかゆみなどの異変が続きました。

症状としては、具体的に次のようなものが現れていました。
1)目元がしばしばする
2)口元がつっぱる
特に冬場に朝起きたとき、目元がしばしばして口元がつっぱるような感じがありました。しかしながら、まだ顔が脂っぽかったため、ゴシゴシと顔や体を洗うことは継続していました。
3)目元や口元に白い粉がふく
目元がしばしばしたり、口元がつっぱったりする感じがある上に、さらに、目元や口元に白い粉がふくようになっていきました。
4)腕や足がカサつく
顔だけでなく、腕や脚もカサついて乾燥していました。
5)お腹に湿疹ができる
さらに、お腹には赤い湿疹ができており、痒みを生じていました。
6)激しいかゆみ
このような手足や腹部の痒みがみられました。

こうした症状から、彼女は近所の皮膚科を受診しました。その時に皮膚の所見を診た医師は、「乾皮症」と診断しました。

乾皮症とは


乾皮症とは、角層水分量が減少し、皮膚が乾燥・粗ぞう化した状態を指します。その背景には、加齢に伴う皮膚保湿能の低下(皮脂分泌や角質細胞間脂質の低下など)、生活住環境の低湿化、脱脂習慣を伴うライフスタイルが挙げられます。湿度の低下する冬季に痒みを伴い悪化します。

ただ、乾皮症には先天性と後天性があります。先天性のうち色素性乾皮症では紫外線傷害の修復能に関与する遺伝子欠損に関係して起こり、先天性魚鱗癬では角化異常によって起こります。一方、上記のように後天性では加齢皮膚に最も顕著で(皮脂欠乏症asteatosis)、湿度の低下する冬季に悪化します。

そもそも肌の一番外側には、水分を含む「角質層」と呼ばれる層があります。その細胞と細胞の間には、セラミドなどの角質細胞間脂質があり、水分を蓄える働きをしています。さらに細胞内には天然保湿因子と呼ばれる成分があり、水分を取り込んでいます。

そしてこの角質層の表面を覆い、水分の蒸発を防いでいるのが、皮脂と汗が混ざり合った「皮脂膜」と呼ばれる膜。この皮脂膜・脂質・保湿因子、3つのうちどれかが何らかの原因で減少したり壊れたりすることで、水分がぬけてしまった状態こそが乾燥肌です。

こうなると角質層の間にできた隙間から異物が侵入しやすくなるため、防御反応として神経が肌の表面近くまで伸びてきます。こうして、ちょっとした刺激にも過敏になり、激しいかゆみを感じるようになるのです。これに追い討ちをかけるのが、冬場の乾燥。湿度の低い乾いた空気によって、水分の蒸発量は一気に増加。皮膚の水分はさらに失われます。その結果、肌はまるで干ばつに見舞われた大地のように、カサカサにひび割れてしまうのです。

U・Rさんのケースでは、その原因の一つこそ、彼女の肌の洗い方にありました。中学生のころ、ニキビ対策として始めたあの洗い方。余分な脂を落とそうと顔だけでなく、体までゴシゴシ強く洗っていました。このゴシゴシ洗いが、角質層を覆い、水分の蒸発を防ぐ皮脂膜をこすり落としていたのです。

それでも彼女は、中学生のころは乾燥肌にはなっていなかったはず。ではなぜ20代後半になってから、乾燥肌を引き起こしてしまったのでしょうか。

皮脂の分泌量は20代前半にピークを迎え、女性では後半から下降の一途をたどるのです。皮脂の多い10代ならまだしも、20代後半になってもゴシゴシ洗いを続けたU・Rさん。

すると、皮脂量が10代に比べ大幅に減少していた彼女の肌は、角質層と皮脂膜が剥がれ落ち、水分が抜け乾燥肌になってしまったのです。実は彼女が気にしていたTゾーンは、特に皮脂量が多い場所。それを気にするあまり、全身で乾燥が進んでいたことに気付かなかったのです。

他にも乾燥肌になってしまう原因はあります。例えば、住いの環境もそのひとつ。彼女の場合、木造一戸建てに比べ、乾燥しやすいと言われるマンションへ引っ越しても、最初は何の対策もしていませんでした。季節、年齢、さまざまなリスクに気付かなかったことも、彼女が乾燥肌になった原因です。

乾燥肌を防ぐには、これらのリスクをよく知っておくことが大切なのです。現在U・Rさんは、ゴシゴシ洗いをやめただけでなく、部屋の湿度にも気を付けるなど、乾燥から肌を守るように注意しています。

乾皮症の治療


乾皮症の治療としては、以下のようなものがあります。続きを読む
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