タレントの山田まりや(33)が19日、東京・六本木の東京ミッドタウン内で行われた「IBDを理解する日制定PRイベント」に参加。自身がクローン病の疑いありと診断され、闘病していたことを明かした。CROSS ROAD―山田まりや写真集

IBDとは主に大腸、または大腸及び小腸に原因不明の炎症を起こす難治性の炎症性腸疾患の総称で、潰瘍性大腸炎と、クローン病の2つの疾患を指す。

イベントに参加した山田も、10年前に原因不明の嘔吐や発熱、貧血という症状に悩まされ、苦しんだ経験を告白。症状が現れたときが、2カ月間の舞台公演の最中だったこともあり「どうにもならなかった。もだえ苦しんだ」と振り返った。

その後、医者からはクローン病の疑いありと診断されたものの、5年前から症状が出なくなったことから確定診断には至らなかった。だが「単なる不摂生と言われることもあり、苦しかった。うつのような症状にもなった」と振り返る。

昨年末に念願の男児を出産したが「当時は出産なんてできないと思った。苦しんでいる人がいたらすぐに病院へ行って」と呼びかけた。
(山田まりや クローン病の疑いで闘病明かす「苦しかった」)

クローン病を公表した有名人


クローン病を公表した有名人としては、
ダン・オバノンさん
がいらっしゃいました。

クローン病とは


クローン病(Crohn disease)とは、原因不明で、主として若い成人にみられ、線維化や潰瘍を伴う肉芽腫炎症性病変からなり、消化管のどの部位からも起こりえます。臨床像は病変の部位や範囲によります。

ちなみに、IBDとは、炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)のことです。IBDは、主として消化管に原因不明の炎症をおこす慢性疾患の総称で、潰瘍性大腸炎、クローン病の2疾患からなります。

クローン病は、Crohnら(1932)によって報告された、終末回腸を好発部位とする慢性の炎症性疾患とされていましたが、その後、口腔から肛門までの消化管のあらゆる部位が侵されることが明らかにされました。病変の主座は小腸、大腸のいずれか、またはその両者に存在するものがほとんどとなっています。

主な症状は腹痛、下痢、発熱、体重減少です。Crohn病の特徴は、これらの症状が慢性に経過し、徐々に進行する点です。一般に、Crohn病の腹痛は下腹部痛で軽いです。下痢は、小腸に広範な病変がある場合には高度であり、吸収障害に伴う体重減少を生じます。

Crohn病では便潜血反応は陽性となりますが、潰瘍性大腸炎と比較して肉眼的血便は少ないです。肛門病変は、大腸病変のある症例に高頻度にみられ、主な病変は裂肛、肛門潰瘍、痔瘻、肛門周囲膿瘍です。

また、消化管外(腹腔内、皮膚、肝臓など)に病変が波及することも多く、口内アフタ、結節性紅斑、虹彩炎、腸性関節症、強直性脊椎炎、壊死性膿皮症、静脈血栓症、肺線維症、心筋炎など全身性合併症を併発することがあります。

クローン病の治療


クローン病の治療としては、以下のようなものがあります。続きを読む