「それいけ!アンパンマン」などの漫画や「手のひらを太陽に」の作詞で知られる漫画家のやなせたかしさんが13日に心不全のため東京都内の病院で亡くなりました。
94歳でした。
何のために生まれてきたの?

やなせさんは高知県の出身で、大学を卒業後、百貨店の宣伝部に就職し、グラフィックデザイナーを経て漫画家としてデビューしました。昭和39年からNHKで放送が始まったクイズ番組「まんが学校」で講師役を務め、上手にマンガを書く方法を毎回解説して人気を集めました。
昭和48年子ども向けの雑誌に連載を始めた「それいけ!アンパンマン」シリーズはテレビアニメになり、国内だけでなく、スペインやブラジルなどでも放送されて世界各地の子どもたちに愛されました。また、作詞家としても活躍し、昭和36年に作詞した「手のひらを太陽に」はNHKの「みんなの歌」で放送されて反響を呼び、小学校の音楽の教科書にも載りました。
こうした功績が評価されて平成3年には勲四等瑞宝章を受章しています。
(漫画家やなせたかしさん 死去)
心臓はポンプとして、臓器、組織が必要とする血液を送り出しています。心臓のポンプとしての機能が低下すると、臓器、組織の機能を維持するのに十分な血液量を送ることができなくなり、易疲労感、運動耐容能低下など、組織灌流不全に基づく症状・徴候が出現してきます。
心不全とは、この心臓のポンプ機能の失調により、臓器が必要とする心拍出量が得られず、こうした臓器低灌流(血液が上手く行き渡らない)と、うっ血のために引き起こされる臨床症候群、と定義できます。
心不全の原因疾患は多様です。頻度の高いのは虚血性心疾患、弁膜疾患、高血圧性心疾患、心筋疾患の順となっています。誘因としては感染、心房細動などの不整脈、水分・塩分の過剰摂取、治療薬の中断などが重要となります。うっ血性心不全はさまざまなこうした病因による心疾患の終末像であり、状態像です。心不全状態になると患者さんの日常生活が損なわれ、生命予後が短縮することになってしまいます。
収縮不全は心臓の収縮機能の低下や後負荷の不整合により生じ、拡張不全は左心室の等容拡張期における弛緩能または拡張期伸展性の低下によって生じます。
心不全になると、息切れ、浮腫など、末梢組織、間質や肺などに血液がうっ滞する容量負荷に基づく症状が出現してきます。さらに、心拍出量低下を補うための代償機序として作動する神経体液性因子の活性化に基づく症候が出現してきます。その結果、基礎心疾患の病態に関係なく、共通の臨床症状が現れてきます。
主に左心機能の低下があり、肺うっ血、呼吸困難などを来すものを左心不全、主に右心機能の低下があり、浮腫、静脈怒張、肝腫大などを来すものを右心不全といいます。両者は合併する例が多いです。
診断は、このような自覚症状(全身倦怠感、食欲不振、息切れ、動悸、呼吸困難、めまい、など多彩)、浮腫の有無などの全身状態の観察、肺野および心臓の聴診で疑い、12誘導心電図、血液検査(血清BNP値などを含む)、胸部X線写真、心臓超音波検査などにより可能です。拡張機能不全の診断には心臓超音波ドプラ法などを用います。続きを読む
94歳でした。
何のために生まれてきたの?

やなせさんは高知県の出身で、大学を卒業後、百貨店の宣伝部に就職し、グラフィックデザイナーを経て漫画家としてデビューしました。昭和39年からNHKで放送が始まったクイズ番組「まんが学校」で講師役を務め、上手にマンガを書く方法を毎回解説して人気を集めました。
昭和48年子ども向けの雑誌に連載を始めた「それいけ!アンパンマン」シリーズはテレビアニメになり、国内だけでなく、スペインやブラジルなどでも放送されて世界各地の子どもたちに愛されました。また、作詞家としても活躍し、昭和36年に作詞した「手のひらを太陽に」はNHKの「みんなの歌」で放送されて反響を呼び、小学校の音楽の教科書にも載りました。
こうした功績が評価されて平成3年には勲四等瑞宝章を受章しています。
(漫画家やなせたかしさん 死去)
心不全とは
心臓はポンプとして、臓器、組織が必要とする血液を送り出しています。心臓のポンプとしての機能が低下すると、臓器、組織の機能を維持するのに十分な血液量を送ることができなくなり、易疲労感、運動耐容能低下など、組織灌流不全に基づく症状・徴候が出現してきます。
心不全とは、この心臓のポンプ機能の失調により、臓器が必要とする心拍出量が得られず、こうした臓器低灌流(血液が上手く行き渡らない)と、うっ血のために引き起こされる臨床症候群、と定義できます。
心不全の原因疾患は多様です。頻度の高いのは虚血性心疾患、弁膜疾患、高血圧性心疾患、心筋疾患の順となっています。誘因としては感染、心房細動などの不整脈、水分・塩分の過剰摂取、治療薬の中断などが重要となります。うっ血性心不全はさまざまなこうした病因による心疾患の終末像であり、状態像です。心不全状態になると患者さんの日常生活が損なわれ、生命予後が短縮することになってしまいます。
収縮不全は心臓の収縮機能の低下や後負荷の不整合により生じ、拡張不全は左心室の等容拡張期における弛緩能または拡張期伸展性の低下によって生じます。
心不全になると、息切れ、浮腫など、末梢組織、間質や肺などに血液がうっ滞する容量負荷に基づく症状が出現してきます。さらに、心拍出量低下を補うための代償機序として作動する神経体液性因子の活性化に基づく症候が出現してきます。その結果、基礎心疾患の病態に関係なく、共通の臨床症状が現れてきます。
主に左心機能の低下があり、肺うっ血、呼吸困難などを来すものを左心不全、主に右心機能の低下があり、浮腫、静脈怒張、肝腫大などを来すものを右心不全といいます。両者は合併する例が多いです。
診断は、このような自覚症状(全身倦怠感、食欲不振、息切れ、動悸、呼吸困難、めまい、など多彩)、浮腫の有無などの全身状態の観察、肺野および心臓の聴診で疑い、12誘導心電図、血液検査(血清BNP値などを含む)、胸部X線写真、心臓超音波検査などにより可能です。拡張機能不全の診断には心臓超音波ドプラ法などを用います。続きを読む