俳優の田中健(62)が急性すい炎のため入院していたことが17日、分かった。自身のブログで明かしたもので、先月28日に激しい腹痛を覚え、29日より入院。「中等レベルのため、2週間の入院加療が必要と診断」を受けたという。
治療を受け、16日に退院した。18日から仕事を再開するとしている。
田中は「飲酒、脂分の多い食事、喫煙などに気をつけることにより再発が防げる病気です。これに懲りて肝に銘じたいと思います」とつづっている。
(田中健:急性すい炎で入院していた 18日に仕事再開)
急性膵炎を明らかにした有名人は、
・宮路オサムさん
・中川家・剛さん
・チュート・福田さん
などです。
急性膵炎とは、膵内で病的に活性化された膵酵素が膵内部と周囲組織を自己消化する急性病変です。軽症、(中等症)、重症に分けられます。軽症では膵浮腫程度で改善しますが、壊死が膵ならびに膵周囲に広範に生じると重症化してしまいます。
原因としては、アルコール性が約40%、胆石性が約25%、特定の原因が認められない特発性が約20%となっています。日本の急性膵炎受療患者数は年間約35,300人と推定され、重症例が約15%を占めています。
炎症が膵局所にとどまらず、腹腔内に広く進展すると、活性化膵酵素や各種炎症性メディエーターが血液やリンパを介して膵から離れた重要臓器におよんでしまいます。具体的には、膵内のトリプシンが活性化され、さらにトリプシン自身や他のエラスターゼ、リパーゼ、キニン、カリクレインなどを活性化し、膵の自己消化に至ると考えられます。
結果、発症早期に循環不全、腎不全、呼吸不全などの多臓器障害(multiple organ failure:MOF)を合併しやすく、発症2週以降には敗血症などの重症感染症の合併頻度が高まってしまいます。こうなってしまうと、致命率は8.9%と予後が悪いと考えられます。
症状としては、上腹部の激痛を認め、しばしば背部に放散します。前屈姿勢で軽減する傾向があるため、側臥位でエビのように丸まっていることが多いです。その他、発熱、悪心・嘔吐を認めることがあります。
重症例ではショック、呼吸困難、乏尿・無尿、精神症状、重症感染症、出血傾向を認めることがあります。急性期以後も仮性嚢胞の膿瘍化、嚢胞内出血に起因する種々の症状を認めることがあります。
急性膵炎の治療としては、以下のようなものがあります。続きを読む
治療を受け、16日に退院した。18日から仕事を再開するとしている。
田中は「飲酒、脂分の多い食事、喫煙などに気をつけることにより再発が防げる病気です。これに懲りて肝に銘じたいと思います」とつづっている。
(田中健:急性すい炎で入院していた 18日に仕事再開)
急性膵炎となった有名人
急性膵炎を明らかにした有名人は、
・宮路オサムさん
・中川家・剛さん
・チュート・福田さん
などです。
急性膵炎とは
急性膵炎とは、膵内で病的に活性化された膵酵素が膵内部と周囲組織を自己消化する急性病変です。軽症、(中等症)、重症に分けられます。軽症では膵浮腫程度で改善しますが、壊死が膵ならびに膵周囲に広範に生じると重症化してしまいます。
原因としては、アルコール性が約40%、胆石性が約25%、特定の原因が認められない特発性が約20%となっています。日本の急性膵炎受療患者数は年間約35,300人と推定され、重症例が約15%を占めています。
炎症が膵局所にとどまらず、腹腔内に広く進展すると、活性化膵酵素や各種炎症性メディエーターが血液やリンパを介して膵から離れた重要臓器におよんでしまいます。具体的には、膵内のトリプシンが活性化され、さらにトリプシン自身や他のエラスターゼ、リパーゼ、キニン、カリクレインなどを活性化し、膵の自己消化に至ると考えられます。
結果、発症早期に循環不全、腎不全、呼吸不全などの多臓器障害(multiple organ failure:MOF)を合併しやすく、発症2週以降には敗血症などの重症感染症の合併頻度が高まってしまいます。こうなってしまうと、致命率は8.9%と予後が悪いと考えられます。
症状としては、上腹部の激痛を認め、しばしば背部に放散します。前屈姿勢で軽減する傾向があるため、側臥位でエビのように丸まっていることが多いです。その他、発熱、悪心・嘔吐を認めることがあります。
重症例ではショック、呼吸困難、乏尿・無尿、精神症状、重症感染症、出血傾向を認めることがあります。急性期以後も仮性嚢胞の膿瘍化、嚢胞内出血に起因する種々の症状を認めることがあります。
急性膵炎の治療
急性膵炎の治療としては、以下のようなものがあります。続きを読む