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白血病

「もしかして白血病?」とご心配の方に−症状・検査について

教えて!gooに、「白血病 初期症状について」という相談が掲載されていました。
1ヶ月前から頭痛と微熱が続いています。平熱は35.8くらいで、微熱というのは36.8(±0.2)くらいです。
脳外科や内科で処方された薬も効かなくて…。最近は風邪らしい症状も出てきました。ネットで調べたところ、慢性骨髄性白血病の初期症状と症状が似ているんです。

自分自身、考えすぎだとは思うのですが。
大きな病院で検査したほうが良いでしょうか?


白血病とは


白血病では、何らかの原因で、血液幹細胞のあるレベルで異常クローンが発生します(これを白血病化といいます)。そのクローンの白血球が無限に増殖した結果、正常血液細胞の増殖が抑制され、代わって末梢血中に通常は認められない白血球(白血病細胞)が出現してきます。

また、病状が進行すれば、骨髄をはじめとする全身諸臓器に白血病細胞の増殖浸潤を来すこともあります。赤血球減少による貧血症状、白血球、特に好中球減少による感染症状、血小板減少による出血症状と胎生期の造血組織である肝臓、脾臓やリンパ節への白血病細胞の浸潤による腫大などがみられてきます。

白血病細胞は、その発生母地から骨髄性とリンパ性に二大別されます。さらに、それぞれ細胞の未成熟なものを急性白血病、成熟しているものを慢性白血病と呼んでいます。

そのため、急性白血病の血液像は病的幼若白血球と少数の成熟細胞の2群からなり、両者の中間型が認められません(白血病裂孔)。これに対し、慢性白血病では白血病裂孔は認められず、少数の幼若細胞から成熟細胞まで各成熟段階の細胞が切れ目なく続いており、全体としてピラミッド型を示します。

白血病の診断


まず、症状について記します。
急性白血病の場合、急速に進行する貧血症状がみられます。明らかな出血部位のない場合、骨髄機能不全を考慮します。

急性骨髄性白血病の病状は多くの場合、急速かつ進行性です。臨床症状は、白血病細胞が骨髄を占拠するために起こる骨髄不全症(赤血球、顆粒球、血小板産生低下)と白血病細胞が増殖することによって生じる症状とに大別されます。

骨髄不全症では、貧血、感染(熱発:好中球減少による易感染状態にあるために日和見感染が多い)、出血傾向などが起こり、白血病細胞が増殖することによって生じる症状では、白血球増多症や白血病細胞の臓器浸潤による臓器障害が起こりえます。

具体的には(肺炎などの感染症によることが多い)発熱や出血症状もみられ、下腿や衣類との摩擦部を中心に点状出血や紫斑が認められることもあります。これらの出血症状を認めたら、血算、PT、aPTT、フィブリノーゲンそしてFDPを測定します。

脾腫、肝腫、リンパ腫大、中枢神経症状などの臓器症状は、比較的発病から時間が経過した場合が多いです。歯肉の腫脹、皮膚浸潤や痔核(肛門部の浸潤)をみることもあります。

急性リンパ性白血病の症状の発現も急性で、初発症状としては貧血症状(息切れ、動悸、倦怠感、顔面蒼白など)、好中球減少による発熱(感冒症状の遷延化)、血小板減少による出血症状(点状出血、紫斑、口腔粘膜・歯肉出血、性器出血)が多いです。

脾腫、肝腫、リンパ節腫大のほか、髄膜浸潤による髄膜刺激症状や中枢神経白血病による頭痛なども時にみられます。

慢性骨髄性白血病では、白血球増多が進行すると、微熱、盗汗、体重減少がみられることがあります。慢性リンパ性白血病では、表在リンパ節の腫大で気づくことが多いです。ともに進行すると、脾腫(脾臓が大きく膨らんでくる)が出現し、時に巨脾となります。

必要な検査としては、以下のようなものがあります。続きを読む

末梢血幹細胞移植などの白血病治療を語る−市川團十郎さん

白血病を克服し、この秋にはモナコでの海外公演も成功させた歌舞伎俳優、市川團十郎さん(63)。しかし、ここに至るまでには再発や2度に渡る移植手術という試練を乗り越えなくてはならなかった。

末梢(まっしょう)血幹細胞移植の手術後、貧血の症状が続き、妹(市川紅梅)から同種細胞移植をすることになりました。

お医者さまもかなり迷いがあったと思います。要するに結果はやってみないと分からない。前の移植では復帰時期に太鼓判を押してくれた先生が、「うーん」と二の足を踏んでいるわけですから。

発病時の病院に愛着がありましたが、家族が心配してセカンドオピニオンを頂いた方がいいということで、今お世話になっている病院に変わりました。そのお医者さまも自分の判断が正しいか他の医師に聞いたっていうんですから迷うケースだったんです。

今回はミニ移植といわれる方法で、前の移植と比べると前処置は遙かに楽です。抗がん剤は悪い部分も壊す代わりにいい部分も壊すわけですから、ある程度の年齢になると使い過ぎはよくない。前の移植は白血球がゼロになって初めて幹細胞を移植しましたが、ミニ移植は白血球がそこまで落ちないうちに移植するんです。ですから抗がん剤の量が少ない。それを補填(ほてん)するため放射線を当てるんですけれど、これはきついんです。

当てた後、ものすごく気持ち悪くなります。大きな機械で全身に放射するので、頭にも当たる。すると脳が腫れるんです。被曝された方は本当に大変だと思いました。移植後は拒絶反応でとにかくかゆい。発疹で赤くなったり、白くなったり、何か食べ物にあたってアレルギーになったような症状が続くわけです。

何かやっている方が気が紛れるので、ベッドで三升屋白治(みますやはくじ)の名で歌舞伎舞踊の脚本『黒谷(くろだに)』を書きました。市川家は初代團十郎が三升屋兵庫の名で色々な脚本を書いていますので、それをもじって。五代目團十郎は「先祖の真似しかできないから」と白猿の俳名を使った。その「白」をもらって白血病とかけて「治まる」。親父(おやじ)の本名は治雄ですので父の字も組み合わせ、そんな思いでペンネームにしました。

この治療で血液型がA型からO型に変わりましたが、今年1月の舞台で再々復帰できました。その後は大変順調です。10月の検診で、お医者さまが「移植に関することは終わった」とおっしゃってくださいました。ただ、どうしてもGVHD(移植片対宿主病)という免疫拒否反応がありますが、非常に低レベルで今は少し免疫抑制剤を使っています。方向とすればいい形で、拒否反応があることで新しい病気が出てくることはないわけです。

私の場合、大変早い舞台復帰だったんですけれども、病気より、まず「いつ舞台復帰できますか」という話ばかりするのでお医者さまも閉口したそうです。

私たちの仕事は「元気だから明日から舞台やります」ってわけにはいきません。出ると言って急に出られなくなったら、周りの方にものすごくご迷惑をおかけしますから、半年ぐらい前から準備して慎重にやったつもりです。そういう強い目標があったことは非常にラッキーでした。

治療も大事ですが、口内炎予防などは自分自身です。それを気をつければ体力の消耗もぐっと少ない。お医者さまだけがこの病気を治すんじゃなくて、そういう努力も必要だって痛切に感じます。

再び舞台に立てる身になって、お役に立てることがあればできるだけやらせて頂こうと思っています。今月の国立劇場の公演に、移植を経験された方やドナーの方をお招きしたのもその一つ。少しでもリフレッシュして頂ければ、こんなうれしいことはない。

同じ病をした者同士、移植治療はハードと分かっていますから、さぞかし辛いだろうなとか、それをくぐり抜けた感覚が言葉には出ないけれども分かります。災い転じて福となすというのか、病気をしたことで、みなさんと会う機会を頂きました。
(市川團十郎、自分自身も病気予防の努力 「舞台復帰」の目標を支えに)

白血病とは


白血病では、何らかの原因で、血液幹細胞のあるレベルで異常クローンが発生します(白血病化leukemic transformation)。そのクローンの白血球が無限に増殖した結果、正常血液細胞の増殖が抑制され、代わって末梢血中に通常は認められない白血球(白血病細胞)が出現してきます。

また、病状が進行すれば、骨髄をはじめとする全身諸臓器に白血病細胞の増殖浸潤を来すこともあります。赤血球減少による貧血症状、白血球、特に好中球減少による感染症状、血小板減少による出血症状と胎生期の造血組織である肝臓、脾臓やリンパ節への白血病細胞の浸潤による腫大などがみられてきます。

白血病細胞は、その発生母地から骨髄性とリンパ性に二大別されます。さらに、それぞれ細胞の未成熟なものを急性、成熟しているものを慢性と呼んでいます。

そのため、急性白血病の血液像は病的幼若白血球と少数の成熟細胞の2群からなり、両者の中間型が認められません(白血病裂孔)。これに対し、慢性白血病では白血病裂孔は認められず、少数の幼若細胞から成熟細胞まで各成熟段階の細胞が切れ目なく続いており、全体としてピラミッド型を示します。

急性白血病/慢性白血病の両者は臨床症状のうえでも相違が認められ、前者は比較的激烈であり、後者は比較的軽微となっています。

急性白血病の場合、急速に進行する貧血症状がみられます。明らかな出血部位のない場合、骨髄機能不全を考慮します。発熱や出血症状もみられ、下腿や衣類との摩擦部を中心に点状出血や紫斑が認められることもあります。これらの出血症状を認めたら、血算、PT、aPTT、フィブリノーゲンそしてFDPを測定します。

脾腫、肝腫、リンパ腫大、中枢神経症状などの臓器症状は、比較的発病から時間が経過した場合が多いです。歯肉の腫脹、皮膚浸潤や痔核(肛門部の浸潤)をみることもあります。

慢性骨髄性白血病では、白血球増多が進行すると、微熱、盗汗、体重減少がみられることがあります。慢性リンパ性白血病では、表在リンパ節の腫大で気づくことが多いです。ともに進行すると、脾腫が出現し、時に巨脾となります。

白血病の治療


白血病の治療としては、以下のようなものがあります。続きを読む

白血病で闘病、亡くなっていた−マリー・トラバースさん

1960年代から70年代にかけてのフォークブームを巻き起こした米国の伝説的グループ「ピーター・ポール&マリー」の女性メンバー、マリー・トラバースさんが16日、入院中のコネティカット州の病院で死去した。72歳だった。

ここ数年は白血病と闘っていた。同グループはベトナム反戦など社会問題に目を向けたメッセージ性の強い曲が多く、若者らの人気を博した。
(PP&Mのマリー・トラバースさん死去)

白血病とは


白血病では、何らかの原因で、血液幹細胞のあるレベルで異常クローンが発生します(白血病化leukemic transformation)。そのクローンの白血球が無限に増殖した結果、正常血液細胞の増殖が抑制され、代わって末梢血中に通常は認められない白血球(白血病細胞)が出現してきます。

また、病状が進行すれば、骨髄をはじめとする全身諸臓器に白血病細胞の増殖浸潤を来すこともあります。赤血球減少による貧血症状、白血球、特に好中球減少による感染症状、血小板減少による出血症状と胎生期の造血組織である肝臓、脾臓やリンパ節への白血病細胞の浸潤による腫大などがみられてきます。

白血病細胞は、その発生母地から骨髄性とリンパ性に二大別されます。さらに、それぞれ細胞の未成熟なものを急性、成熟しているものを慢性と呼んでいます。

そのため、急性白血病の血液像は病的幼若白血球と少数の成熟細胞の2群からなり、両者の中間型が認められません(白血病裂孔)。これに対し、慢性白血病では白血病裂孔は認められず、少数の幼若細胞から成熟細胞まで各成熟段階の細胞が切れ目なく続いており、全体としてピラミッド型を示します。

急性白血病/慢性白血病の両者は臨床症状のうえでも相違が認められ、前者は比較的激烈であり、後者は比較的軽微となっています。

白血病の診断


白血病の診断としては、以下のように行っていきます。続きを読む

「白血病などの治療前に」未婚女性12人の卵子を凍結保存

国内約130の民間不妊治療施設でつくる「A―PART日本支部」は11日、白血病などの治療で不妊になる恐れがある未婚女性12人の卵子の凍結保存を、東京都、石川県、大阪府の4施設で実施したと発表した。 保存は日本産科婦人科学会が1月に臨床研究として容認しており、実施状況の公表は初めて。

同支部長の宇津宮隆史セント・ルカ産婦人科(大分市)院長によると、7月末現在で、白血病や悪性リンパ腫など血液のがんの女性患者39人から問い合わせがあり、20人が卵子保存の意志を固めた。このうち、18―31歳の12人に計18回採卵を試み、卵子(平均5.4個)を凍結保存した。
(未婚女性12人の卵子を凍結保存、4施設実施を初公表)


白血病や悪性リンパ腫など血液の「がん」では、がん細胞を除去するため、抗癌剤治療や全身の放射線照射を行います。化学療法の理念は「Total cell kill」といって、すべての白血病細胞を、殺傷してしまうというものです。

当然、正常の骨髄細胞も大きなダメージを受け、骨髄細胞は非常に少なくなります(低形成状態)。その状態を経て、骨髄中に正常の造血細胞が回復してくるのを待つわけです。一般に、白血病細胞より、正常造血幹細胞の方が回転数が速いので、先に正常細胞が回復して、順調に行けば骨髄も血液も正常な血液細胞で満たされた状態になります。一般的な検査では、白血病の所見はみられなくなります。この状態を完全寛解といいます(検出できないだけで、腫瘍細胞は潜んでいることもあります。結果、再発することもあります)。

こうした「Total cell kill」の下に治療していると、その経過中に卵巣や精巣の機能が失われ、不妊になることが多くいというわけです。

男性の場合、精子を事前に凍結保存する方法が普及していますが、女性の場合、卵子の採取や保存が難しく、凍結保存はほとんど行われてきませんでした。

特に、未受精卵は受精卵に比べてもろく、低温になると細胞内の水分が氷の結晶構造を作るために膨張し、細胞が壊れやすいそうです。凍結しても、従来の方法では解凍後の卵子の生存率は約2割に過ぎず、体外受精で出産に至る確率はわずか1%程度とされていました。

ですが、未受精卵を凍結保存する「ガラス化法」という新技術が開発され、解凍後の未受精卵の生存率は98%に高まったそうです。「ガラス化法」は、細胞内の水分を毒性のない特別な溶液に徐々に置き換え、氷の結晶を作らずに凍結させる方法です。また、放射線治療の際、卵巣の部分だけを厚いタングステンで覆い、放射線を遮断して卵巣機能を守る手法もあるそうです。

白血病の治癒率も上がり、今後は治療後の不妊に関しても研究が必要とされる時代になっているようです。現段階では卵子凍結保存に関しては、臨床研究として容認している状況だそうですが、研究を積み重ね、今後は広く普及していって欲しいと思われます。

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