第一線で活躍していたグラビアアイドルの村上恵梨さんが、26歳の若さで急死した。死因は盲腸がん。わずか半年あまりの闘病で、ナイスバディーが蝕まれた。
村上さんが亡くなったのは今月8日午前2時。所属事務所は当初、病名を伏せていたが、インターネット上に心ない書き込みなどがみられたこともあって、12日、盲腸のがんで闘病していたことを明かした。
マネジャーや関係者によると、村上さんが腹部に痛みを覚えたのは昨年11月ごろ。女性ということもあり、年明けまで我慢をしたが痛みが引かなかったため、実家のある愛知県内の病院で検査。このときは原因が分からず、後にがんと判明した。すぐに腫瘍摘出の手術を受けたが、若いため進行が早く、肺などに転移していた。
(人気グラドルの命を奪った「盲腸がん」とは)
そもそも盲腸とは、大腸の一部で、小腸との接合部より口側(肛門から遠い側)の盲端部分を指します。つまり、大腸の始まりの部分(解剖学的に盲腸→結腸→直腸と分類されます)であり、この部分にできるのが盲腸癌です。
大腸癌のうち、直腸癌は50〜60%を占め、残りの結腸癌の発生部位はS状結腸、上行結腸の順に多いとされています。大腸癌の中では、盲腸癌は比較的稀な疾患であると考えられます。
組織学的には腺癌が大半を占めています。高分化、中分化、低分化型に分けられ、分化度が低いほど悪性です。
大腸下部のS状結腸や直腸発生の癌では、症状が認められやすく肛門出血(便に血が混じっていると自覚しやすい)を比較的早期に気付くのですが、盲腸癌のように大腸上部に発生した癌では自覚症状が乏しく、大きくなるまで症状が出にくいため、腹痛・貧血・腹部腫瘤触知で発見されることが多いです(結果、発見が遅れてしまう)。
転移はリンパ行性、血行性、腹膜播種性がありますが、血行性による肝転移が比較的多いとのことです。村上さんん場合は、腫瘍摘出の手術を受けたそうですが、若いため進行が早く、肺などに転移していたようです。
診断としては、まず便の化学的、免疫学的な検査などを行い、その後、注腸造影検査、内視鏡検査を行い結論付けします。腺癌の腫瘍マーカーであるCEAなども参考になります。
腹痛が続いた時点で、我慢せず、すぐに病院で検査を行って入れば、結果は変わっていたのかもしれない、と悔やまれます。
治療は、進行度や性質によって異なります。早期大腸癌の(浸潤がわずかな)場合は手術によって、根治可能です。ですが、発見時の病期が後期であるならば(遠隔転移がある場合)根治の見込みは少なくなってしまいます。
肝臓への転移等については原発巣が根治できる場合に肝臓の合併切除も行われ治療成績も比較的良い、とされています。外科療法が第一選択で、化学療法、放射線療法が個々の患者の病期や医学的な諸要因により併せて実施されます。
村上さんは闘病なさり、最期は静かに、穏やかに亡くなられたようです。ご冥福をお祈りしたいと思います。
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村上さんが亡くなったのは今月8日午前2時。所属事務所は当初、病名を伏せていたが、インターネット上に心ない書き込みなどがみられたこともあって、12日、盲腸のがんで闘病していたことを明かした。
マネジャーや関係者によると、村上さんが腹部に痛みを覚えたのは昨年11月ごろ。女性ということもあり、年明けまで我慢をしたが痛みが引かなかったため、実家のある愛知県内の病院で検査。このときは原因が分からず、後にがんと判明した。すぐに腫瘍摘出の手術を受けたが、若いため進行が早く、肺などに転移していた。
(人気グラドルの命を奪った「盲腸がん」とは)
そもそも盲腸とは、大腸の一部で、小腸との接合部より口側(肛門から遠い側)の盲端部分を指します。つまり、大腸の始まりの部分(解剖学的に盲腸→結腸→直腸と分類されます)であり、この部分にできるのが盲腸癌です。
大腸癌のうち、直腸癌は50〜60%を占め、残りの結腸癌の発生部位はS状結腸、上行結腸の順に多いとされています。大腸癌の中では、盲腸癌は比較的稀な疾患であると考えられます。
組織学的には腺癌が大半を占めています。高分化、中分化、低分化型に分けられ、分化度が低いほど悪性です。
大腸下部のS状結腸や直腸発生の癌では、症状が認められやすく肛門出血(便に血が混じっていると自覚しやすい)を比較的早期に気付くのですが、盲腸癌のように大腸上部に発生した癌では自覚症状が乏しく、大きくなるまで症状が出にくいため、腹痛・貧血・腹部腫瘤触知で発見されることが多いです(結果、発見が遅れてしまう)。
転移はリンパ行性、血行性、腹膜播種性がありますが、血行性による肝転移が比較的多いとのことです。村上さんん場合は、腫瘍摘出の手術を受けたそうですが、若いため進行が早く、肺などに転移していたようです。
診断としては、まず便の化学的、免疫学的な検査などを行い、その後、注腸造影検査、内視鏡検査を行い結論付けします。腺癌の腫瘍マーカーであるCEAなども参考になります。
腹痛が続いた時点で、我慢せず、すぐに病院で検査を行って入れば、結果は変わっていたのかもしれない、と悔やまれます。
治療は、進行度や性質によって異なります。早期大腸癌の(浸潤がわずかな)場合は手術によって、根治可能です。ですが、発見時の病期が後期であるならば(遠隔転移がある場合)根治の見込みは少なくなってしまいます。
肝臓への転移等については原発巣が根治できる場合に肝臓の合併切除も行われ治療成績も比較的良い、とされています。外科療法が第一選択で、化学療法、放射線療法が個々の患者の病期や医学的な諸要因により併せて実施されます。
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