人気お笑いコンビ、チュートリアルの福田充徳(35)が、急性すい炎のため、しばらく休養することを11日、所属するよしもとクリエイティブ・エージェンシーが発表した。
10日に腹痛を訴えたため都内の病院で診察したところ、急性すい炎と診断されたといい、そのまま入院。少なくとも1週間は入院が必要で、復帰時期は医師と相談して決めるという。
木曜レギュラーを務めるフジテレビ系「笑っていいとも!」(月〜金曜正午)など9本のレギュラー番組は、当面、相方の徳井義実(35)が1人でこなしていくといい、福田は「相方が、休んでいる間のギャラをすべて折半すると言ってくれています。本当に良い相方に恵まれたと病室で幸せを再認識しています」と感謝。徳井は「ゆっくり治してほしい」と気遣った。
最近では、昨年7月に中川家の兄・剛(40)、8月に漫才コンビ「大木こだま・ひびき」のひびき(55)、10月には次長課長の河本準一(35)と、急性すい炎で倒れる吉本芸人が続いている。
(チュートリアル福田、急性すい炎で入院)
急性膵炎とは、膵内で病的に活性化された膵酵素が膵内部と周囲組織を自己消化する急性病変です。軽症、(中等症)、重症に分けられます。軽症では膵浮腫程度で改善しますが、壊死が膵ならびに膵周囲に広範に生じると重症化してしまいます。
原因としては、アルコール性が約40%、胆石性が約25%、特定の原因が認められない特発性が約20%となっています。日本の急性膵炎受療患者数は年間約35,300人と推定され、重症例が約15%を占めています。
炎症が膵局所にとどまらず、腹腔内に広く進展すると、活性化膵酵素や各種炎症性メディエーターが血液やリンパを介して膵から離れた重要臓器におよんでしまいます。具体的には、膵内のトリプシンが活性化され、さらにトリプシン自身や他のエラスターゼ、リパーゼ、キニン、カリクレインなどを活性化し、膵の自己消化に至ると考えられます。
結果、発症早期に循環不全、腎不全、呼吸不全などの多臓器障害(multiple organ failure:MOF)を合併しやすく、発症2週以降には敗血症などの重症感染症の合併頻度が高まってしまいます。こうなってしまうと、致命率は8.9%と予後が悪いと考えられます。
症状としては、上腹部の激痛を認め、しばしば背部に放散します。前屈姿勢で軽減する傾向があるため、側臥位でエビのように丸まっていることが多いです。その他、発熱、悪心・嘔吐を認めることがあります。
重症例ではショック、呼吸困難、乏尿・無尿、精神症状、重症感染症、出血傾向を認めることがあります。急性期以後も仮性嚢胞の膿瘍化、嚢胞内出血に起因する種々の症状を認めることがあります。
診断としては、
検査としては、膵酵素の測定を含む血液一般検査を行い、胸腹部単純X線、腹部長音波検査、CTなどの画像検査によって速やかに鑑別診断を行います。急性膵炎例では胆石の有無、胆管拡張、膵腫瘤や石灰化の有無、高脂血症など、成因や合併症の有無を調べる必要もあります。
また、軽・中等症と重症では治療方針が大きく異なるため、入院24時間以内に「急性膵炎の重症度判定基準と重症度スコア」(厚生労働省特定疾患難治性膵疾患調査研究班)で判別することも重要です。
治療としては、以下のようなものがあります。続きを読む
10日に腹痛を訴えたため都内の病院で診察したところ、急性すい炎と診断されたといい、そのまま入院。少なくとも1週間は入院が必要で、復帰時期は医師と相談して決めるという。
木曜レギュラーを務めるフジテレビ系「笑っていいとも!」(月〜金曜正午)など9本のレギュラー番組は、当面、相方の徳井義実(35)が1人でこなしていくといい、福田は「相方が、休んでいる間のギャラをすべて折半すると言ってくれています。本当に良い相方に恵まれたと病室で幸せを再認識しています」と感謝。徳井は「ゆっくり治してほしい」と気遣った。
最近では、昨年7月に中川家の兄・剛(40)、8月に漫才コンビ「大木こだま・ひびき」のひびき(55)、10月には次長課長の河本準一(35)と、急性すい炎で倒れる吉本芸人が続いている。
(チュートリアル福田、急性すい炎で入院)
急性膵炎とは
急性膵炎とは、膵内で病的に活性化された膵酵素が膵内部と周囲組織を自己消化する急性病変です。軽症、(中等症)、重症に分けられます。軽症では膵浮腫程度で改善しますが、壊死が膵ならびに膵周囲に広範に生じると重症化してしまいます。
原因としては、アルコール性が約40%、胆石性が約25%、特定の原因が認められない特発性が約20%となっています。日本の急性膵炎受療患者数は年間約35,300人と推定され、重症例が約15%を占めています。
炎症が膵局所にとどまらず、腹腔内に広く進展すると、活性化膵酵素や各種炎症性メディエーターが血液やリンパを介して膵から離れた重要臓器におよんでしまいます。具体的には、膵内のトリプシンが活性化され、さらにトリプシン自身や他のエラスターゼ、リパーゼ、キニン、カリクレインなどを活性化し、膵の自己消化に至ると考えられます。
結果、発症早期に循環不全、腎不全、呼吸不全などの多臓器障害(multiple organ failure:MOF)を合併しやすく、発症2週以降には敗血症などの重症感染症の合併頻度が高まってしまいます。こうなってしまうと、致命率は8.9%と予後が悪いと考えられます。
症状としては、上腹部の激痛を認め、しばしば背部に放散します。前屈姿勢で軽減する傾向があるため、側臥位でエビのように丸まっていることが多いです。その他、発熱、悪心・嘔吐を認めることがあります。
重症例ではショック、呼吸困難、乏尿・無尿、精神症状、重症感染症、出血傾向を認めることがあります。急性期以後も仮性嚢胞の膿瘍化、嚢胞内出血に起因する種々の症状を認めることがあります。
診断としては、
1)上腹部に急性腹痛発作と圧痛がある。これら1)〜3)のうち2項目以上を満たし、他の膵疾患および急性腹症を除外したものを急性膵炎と診断します。
2)血中、尿中アミラーゼや血中リパーゼが上昇する。
3)腹部超音波(US)や腹部X線CTで膵の腫大や実質の不均一、血流障害、膵周囲の滲出液貯留や脂肪壊死を中心とする炎症の進展が認められる。
検査としては、膵酵素の測定を含む血液一般検査を行い、胸腹部単純X線、腹部長音波検査、CTなどの画像検査によって速やかに鑑別診断を行います。急性膵炎例では胆石の有無、胆管拡張、膵腫瘤や石灰化の有無、高脂血症など、成因や合併症の有無を調べる必要もあります。
また、軽・中等症と重症では治療方針が大きく異なるため、入院24時間以内に「急性膵炎の重症度判定基準と重症度スコア」(厚生労働省特定疾患難治性膵疾患調査研究班)で判別することも重要です。
治療としては、以下のようなものがあります。続きを読む