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結合双生児

インドの結合双生児、分離手術成功、背中合わせの珍しい症例

インドの首都ニューデリーのBLKスーパー・スペシャルティ病院で、分離手術後の元気な姿を見せたナイジェリア出身のフサイナちゃん(右)とハサナちゃん。背中同士が結合した症例は珍しく、専門家40人による手術は18時間に及んだ。

引用:AFP通信
(インドで結合双生児の分離に成功、背中合わせの珍しい症例)

結合双生児とは


結合体とは、双児の身体の一部分が結合したもので、対称性二重体と非対称性二重体(寄生性二重体)とに分類されます。対称性二重体は、両児が結合していて、それぞれの身体は均等かつ対称性に発育した場合をさします。

対称性二重体は、結合面に存在する臓器を共有していたり融合しています。両児間の血管の吻合があり、臍帯は腹側で結合している場合は1本のことが多いとのことです。

一方、非対称性二重体(寄生性二重体)とは、連絡している二重体(二人が結合した状態)のうちで、一方の個体の発育は良好で(自生体といいます)、他方の発育が不良で前者に付属しているようにみえる状態を指します。続きを読む

心臓と肝臓が癒着…結合双生児の分離手術成功

バンコクのシリラー病院の医師団は5日、胸部から腹部にかけて胴体がつながり、心臓と肝臓が癒着した状態で生まれた結合双生児の分離手術に成功したと発表した。

下半身が結合した双生児の分離手術はこれまでにも例はあるが、同病院は「心臓と肝臓を分離する手術の成功例は世界で初めて」としている。

双生児はタイ人のパンタワンちゃんとパンワーちゃんの姉妹で昨年6月17日に誕生した。手術は生後8カ月が経過した今年2月20日に行われたが、姉妹の心臓は心室部分が結合し一部の血管もつながった状態で、約60人の医師と看護婦が加わり12時間を要した難手術だった。
(結合双生児の分離手術成功 タイ、心臓と肝臓が癒着)


爆笑問題プレゼンツ世界のゴールデンタイム」という番組で、結合双生児の姉妹が取り上げられていました。ふたりを初めて見た母親は、すぐさま「このままのふたりを育てる」と宣言したそうです。その通り、ふたりは成長し、ともに学校生活や果ては自動車の運転までこなしていました。また、周囲の友人も、彼らをそのまま普通に認めている様子でした。この番組を観る限りでは、「結合したまま」という選択肢もあっていいのではないか、と思わされました。

ですが、結合双生児は臓器を共有していたりするため、どうしても生存年数が短くなってしまうといったことや、「自由になりたい」と望む双生児もいるという。また、手術もリスクが高い。

今回、難手術が成功したということで非常に喜ばしいニュースだと思われます。心臓の共有部もあったとのことで、非常に骨の折れる手術だったとのこと。無事に退院し、元気に生活することを祈っております。
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