イエメンにサレー・タリブ・サレーという名の102歳の老人がいる。
彼は何十年も前に、自分の頭にツノが生える夢を見た。しかも何回も。だが、所詮は夢であり、気に留めないでいた。
夢が現実と化したのは、今から25年前のことだった。当時77歳だったサレーさんは、ある日、自分の頭皮に触れて異変に気づいた。左後頭部の頭皮が硬く、厚く盛り上がって瘤のようになっていた。
「ところが、週を重ねるごとに瘤が硬く大きくなっていきました。1年も経つと、ツノのような突起になり、やがて長さ50cmにまで達した」とのこと。
彼はさすがに心配になり、アデンの病院で“ツノ”を診てもらった。医師たちの診断では、サレーさんの頭皮組織が乾燥および角質化して、複数の層をなしたものが長くツノ状に突き出したものではないか、ということだった。
だが、ツノは左後頭部に生えていたため、気を遣っていても眠っている時に力がかかったりする。このため、年月が経つにつれて、弱くなってしまったしていった。そして昨年のある日、ついにツノが折れてしまった。
その後、再びツノが生えているという。
こうした"ツノ"は、「皮角」と呼ばれ、日光角化症の一種です。
鶏冠(とさか)状の角化物が堆積することで起こります。病変は自然消退することもあれば同じ部位や別の部位に再発することもあります(参考URLはコチラ)。50cmはさすがに大きいですね。
日光角化症は、以前に老人性角化症と呼ばれ、日光暴露と関連して、高齢者の露光部に生じる疣(イボのこと)状の腫瘍である。 放置するとしばしば有棘細胞癌へ移行する前癌病変です(放っておくと、扁平上皮癌または有棘細胞癌に移行してしまう。ただし、実際に上皮内癌や浸潤癌に発展する例は数パーセントに止まる)。
治療は、液体窒素によるクライオサージャリー、または5-fluorouracil (5-FUという抗癌剤)軟膏による局所治療が一般的です。
…早めに治療なさったほうが良さそうですが、「ありがたや」と思っていそうですので、難しいかもしれませんね。
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「ところが、週を重ねるごとに瘤が硬く大きくなっていきました。1年も経つと、ツノのような突起になり、やがて長さ50cmにまで達した」とのこと。
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だが、ツノは左後頭部に生えていたため、気を遣っていても眠っている時に力がかかったりする。このため、年月が経つにつれて、弱くなってしまったしていった。そして昨年のある日、ついにツノが折れてしまった。
その後、再びツノが生えているという。
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鶏冠(とさか)状の角化物が堆積することで起こります。病変は自然消退することもあれば同じ部位や別の部位に再発することもあります(参考URLはコチラ)。50cmはさすがに大きいですね。
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