日本相撲協会は20日、二所ノ関親方(64=元関脇金剛)の退職を発表した。同親方は昨年10月から脳梗塞で長期入院中。
病気療養のため部屋経営が困難になり、今年初場所限りで部屋を閉鎖した。同一門の松ケ根部屋に移籍し、部屋付き親方となっていたが、11月18日の定年前に退職となった。1976年9月に27歳の若さで部屋を継承し、2008年から相撲協会の理事も務めた経験もある。
(脳梗塞で入院中の二所ノ関親方が退職)
脳梗塞を公表した有名人としては、
・江守徹さん
・船越英二さん
・栃東
・三遊亭圓楽さん
・オシム監督
・沼尾ひろ子さん
・永田裕志さん
・江藤慎一さん
・西城秀樹さん
・大山のぶ代さん
・三遊亭円楽師匠
・岩木山さん
・青木幹雄さん
・星野勘太郎さん
・石原慎太郎さん
などがいらっしゃいます。
脳梗塞は、脳動脈の閉塞(詰まってしまう)などによる虚血(血液が滞る)により、脳組織が不可逆的な変化(壊死)を起こした状態を指します。
脳梗塞の発症率は10万人に対して100〜150人、死亡率は10万人に対して約70人であり、救命率もさることながら、患者さんの生活にも大きな影響を与えるため、重要な疾患です。また、脳梗塞は脳卒中全体の約60%を占め、最も頻度の高い病型です。年齢が高くなるほど、脳梗塞の占める比率は上昇します。
脳は虚血に最も弱い臓器の1つであり、血流に富んだ組織(約50ml/100g脳/分)です。脳代謝の面からみると、代謝が50%以下になると脳神経機能が障害され、15%以下になると梗塞に陥ってしまうと考えられています。
症状としては、壊死した領域の巣症状(その領域の脳機能が失われたことによる症状)で発症するため症例によって多彩な症状を示します。
脳梗塞の代表的な症状としては、麻痺(運動障害)、感覚障害、失調(小脳または脳幹の梗塞で出現し、巧緻運動や歩行、発話、平衡感覚の障害が出現)、意識障害(脳幹の覚醒系が障害や広汎な大脳障害で出現)がおこることもあります。
神経症状としては、片麻痺、半側感覚障害が多くみられます。神経症状は障害される部位、閉塞血管によって異なります。
たとえば、前大脳動脈領域の梗塞では、下肘に強い片麻痺(感覚障害を伴うこともある)を示すことが多いです。時に筋固縮、バランス障害(失立、失歩)、記銘・記憶障害、性格の変化などが起こりえます。
中大脳動脈領域の梗塞では、顔面を含む片麻痺を示すことが多いです。半側(麻痺と同側)の感覚障害を伴うことと伴わないことがあります。
優位半球の梗塞(大脳には右半球と左半球があります。通常利き手についていわれ、右利きの人にとっては、左半球が優位半球と定義されます)による障害ならば、言いたい言葉が出ない、他人の話が理解できないなどの失語症、失行症(道具を使った簡単な動作ができない)、左右失認、手指失認、計算ができないなどが起こりえます。
劣位半球(優位半休の反対側)障害では、左にあるものを無視する(半側空間無視)、病態失認(自らの麻痺の存在を認めない)、着衣失行などが起こりえます。これらの巣症状は、病変の部位、広がりによって左右されます。
後大脳動脈領域の梗塞では、起始部閉塞では皮質枝領域の他に、視床が障害されるので反対側の感覚障害をきたします。
特に、深部感覚が高度に障害されやすく、運動失調も伴いやすいです。皮質枝領域の梗塞では、同名半盲(両眼とも病巣と反対側の視野の欠損)が起こりやすいです。その他、記銘・記憶の障害、優位半球の梗塞では失読、視覚失認を認めることもあります。
脳梗塞の治療としては、以下の様なものがあります。続きを読む
病気療養のため部屋経営が困難になり、今年初場所限りで部屋を閉鎖した。同一門の松ケ根部屋に移籍し、部屋付き親方となっていたが、11月18日の定年前に退職となった。1976年9月に27歳の若さで部屋を継承し、2008年から相撲協会の理事も務めた経験もある。
(脳梗塞で入院中の二所ノ関親方が退職)
脳梗塞を公表した有名人
脳梗塞を公表した有名人としては、
・江守徹さん
・船越英二さん
・栃東
・三遊亭圓楽さん
・オシム監督
・沼尾ひろ子さん
・永田裕志さん
・江藤慎一さん
・西城秀樹さん
・大山のぶ代さん
・三遊亭円楽師匠
・岩木山さん
・青木幹雄さん
・星野勘太郎さん
・石原慎太郎さん
などがいらっしゃいます。
脳梗塞とは
脳梗塞は、脳動脈の閉塞(詰まってしまう)などによる虚血(血液が滞る)により、脳組織が不可逆的な変化(壊死)を起こした状態を指します。
脳梗塞の発症率は10万人に対して100〜150人、死亡率は10万人に対して約70人であり、救命率もさることながら、患者さんの生活にも大きな影響を与えるため、重要な疾患です。また、脳梗塞は脳卒中全体の約60%を占め、最も頻度の高い病型です。年齢が高くなるほど、脳梗塞の占める比率は上昇します。
脳は虚血に最も弱い臓器の1つであり、血流に富んだ組織(約50ml/100g脳/分)です。脳代謝の面からみると、代謝が50%以下になると脳神経機能が障害され、15%以下になると梗塞に陥ってしまうと考えられています。
症状としては、壊死した領域の巣症状(その領域の脳機能が失われたことによる症状)で発症するため症例によって多彩な症状を示します。
脳梗塞の代表的な症状としては、麻痺(運動障害)、感覚障害、失調(小脳または脳幹の梗塞で出現し、巧緻運動や歩行、発話、平衡感覚の障害が出現)、意識障害(脳幹の覚醒系が障害や広汎な大脳障害で出現)がおこることもあります。
神経症状としては、片麻痺、半側感覚障害が多くみられます。神経症状は障害される部位、閉塞血管によって異なります。
たとえば、前大脳動脈領域の梗塞では、下肘に強い片麻痺(感覚障害を伴うこともある)を示すことが多いです。時に筋固縮、バランス障害(失立、失歩)、記銘・記憶障害、性格の変化などが起こりえます。
中大脳動脈領域の梗塞では、顔面を含む片麻痺を示すことが多いです。半側(麻痺と同側)の感覚障害を伴うことと伴わないことがあります。
優位半球の梗塞(大脳には右半球と左半球があります。通常利き手についていわれ、右利きの人にとっては、左半球が優位半球と定義されます)による障害ならば、言いたい言葉が出ない、他人の話が理解できないなどの失語症、失行症(道具を使った簡単な動作ができない)、左右失認、手指失認、計算ができないなどが起こりえます。
劣位半球(優位半休の反対側)障害では、左にあるものを無視する(半側空間無視)、病態失認(自らの麻痺の存在を認めない)、着衣失行などが起こりえます。これらの巣症状は、病変の部位、広がりによって左右されます。
後大脳動脈領域の梗塞では、起始部閉塞では皮質枝領域の他に、視床が障害されるので反対側の感覚障害をきたします。
特に、深部感覚が高度に障害されやすく、運動失調も伴いやすいです。皮質枝領域の梗塞では、同名半盲(両眼とも病巣と反対側の視野の欠損)が起こりやすいです。その他、記銘・記憶の障害、優位半球の梗塞では失読、視覚失認を認めることもあります。
脳梗塞の治療
脳梗塞の治療としては、以下の様なものがあります。続きを読む