「みんなの家庭の医学」にて、以下のような内容が記されていました。
腰痛知らずで、50代にして20代の背骨を持つ腰のかるラク賢者、秋野暢子さん。そんな彼女のもう一つの顔は、なんと25年間同じ体型を維持し続けるダイエットの達人。このプロポーションを維持する生活の中に、何か秘密が隠されているのでは。
そこで秋野さんの生活に密着し、2人の専門家に分析して頂きました。
腰痛治療の権威、白土修先生(埼玉医科大学整形外科学教室准教授)がまず注目したのは、秋野さんの姿勢。お腹に力を入れ背筋を伸ばし、普段から姿勢を良くすることが、腰への負担を軽減させ、腰痛予防につながっているというのです。
さらに、先生が感動したのが、秋野さんのストレッチ。腰だけではなく、脚の股関節も一生懸命ストレッチをやっている秋野さん。下半身の柔軟性を保つことが、急な動きや転倒から腰を痛める危険性を防ぐ重要なポイントなのです。
そして、秋野さんの徹底したトレーニングをさらにもう1人の専門家に聞きました。5千人もの腰痛患者のリハビリを行ってきた筋肉のスペシャリスト、伊藤俊一先生(埼玉県立大学保健医療福祉学部理学療法学科教授)によると、腹筋と背筋の最も内側で、腰や背骨を支える2つのインナーマッスルをバランス良く鍛えていることが、腰痛知らずの秘訣だというのです。
ということで、今回、秋野さんから学んだ、腰をかるラクにするポイントはこちらです。
腰痛とは、背中から殿部付近までである腰部に、痛みを訴える状態を指します。患者さんは、「腰が痛い」「背中が重だるい」などと訴えます。整形外科外来患者のなかでは、腰痛を訴える患者さんは30〜40%程度であるといわれ、腰痛を訴える人はかなり多いと考えられます。
腰痛は症状名であって、病態や疾患の名称ではありません(腰痛はさまざまな疾患で引き起こされる)。そのため、まずは他臓器や他科疾患の除外が重要となります。ただ、その原因をはっきりと特定することが難しいことも少なくありません。
そのため、患者さんが腰痛を訴える場合、それが脊椎(傍脊柱筋を含む)から生じているものなのか、または腹部(消化管や後腹膜腔)に原因のある疾患であるのかをまず考える必要があります。腹部に原因のある疾患ならば、泌尿器系疾患や産婦人科系疾患、消化器系疾患を中心に精査していきます。
脊椎が原因で腰痛が引き起こされる場合としては、二足歩行をするヒトの宿命として、脊柱は絶えず負荷を受けることが関わっています。中でも椎間板が上下方向での大きな力を受け、比較的早期から変性や損傷が生じ、腰痛の原因となりやすいと考えられます(いわゆる椎間板ヘルニア)。このように、脊椎に原因のある場合は、外傷や変性疾患などの脊椎そのものの精査をしていきます。
こうした生理的な理由に、老化に伴う脊柱変形、姿勢の異常(猫背であるなど)、筋力の低下(運動不足が大きく関わってきます)、高齢化社会に伴う骨粗鬆症の増加など、腰痛の原因はさまざまと考えられます。
職業上で原因となるのは、重量物の運搬や中腰姿勢での作業などがあります。腰椎に過大負荷をかけ、腰痛が起こります。
検査では、腰椎単純X線撮影(前後および側面の2方向撮影)を撮ることが多いようです。ここからは腰椎配列の異常、骨棘形成などによる椎体変形や椎間板高の低下、骨粗鬆症、圧迫骨折、転移性腫瘍による骨融解像などをみることができます。炎症や感染症が疑われるときは、血液検査によって異常がないか調べます。
確定診断のためには、基本的には単純X線で脊椎骨折の診断がつきますが、疑わしいときはMRIやCT検査も行います。
MRIによって椎間板や椎体の輝度変化による変性や、炎症性疾患、椎間板突出による神経根や馬尾の圧迫、脊椎脊髄腫瘍の診断などを行います。CTスキャンによっては、脊柱管の狭小化や椎体の破壊の有無を見ることができます。
腰痛の治療としては、以下のようなものがあります。続きを読む
腰痛知らずで、50代にして20代の背骨を持つ腰のかるラク賢者、秋野暢子さん。そんな彼女のもう一つの顔は、なんと25年間同じ体型を維持し続けるダイエットの達人。このプロポーションを維持する生活の中に、何か秘密が隠されているのでは。
そこで秋野さんの生活に密着し、2人の専門家に分析して頂きました。
腰痛治療の権威、白土修先生(埼玉医科大学整形外科学教室准教授)がまず注目したのは、秋野さんの姿勢。お腹に力を入れ背筋を伸ばし、普段から姿勢を良くすることが、腰への負担を軽減させ、腰痛予防につながっているというのです。
さらに、先生が感動したのが、秋野さんのストレッチ。腰だけではなく、脚の股関節も一生懸命ストレッチをやっている秋野さん。下半身の柔軟性を保つことが、急な動きや転倒から腰を痛める危険性を防ぐ重要なポイントなのです。
そして、秋野さんの徹底したトレーニングをさらにもう1人の専門家に聞きました。5千人もの腰痛患者のリハビリを行ってきた筋肉のスペシャリスト、伊藤俊一先生(埼玉県立大学保健医療福祉学部理学療法学科教授)によると、腹筋と背筋の最も内側で、腰や背骨を支える2つのインナーマッスルをバランス良く鍛えていることが、腰痛知らずの秘訣だというのです。
ということで、今回、秋野さんから学んだ、腰をかるラクにするポイントはこちらです。
1.姿勢を良くする。
2.腰と下半身の柔軟性を保つ。
3.インナーマッスルを含めて、腹筋と背筋をバランス良く鍛える。
腰痛とは
腰痛とは、背中から殿部付近までである腰部に、痛みを訴える状態を指します。患者さんは、「腰が痛い」「背中が重だるい」などと訴えます。整形外科外来患者のなかでは、腰痛を訴える患者さんは30〜40%程度であるといわれ、腰痛を訴える人はかなり多いと考えられます。
腰痛は症状名であって、病態や疾患の名称ではありません(腰痛はさまざまな疾患で引き起こされる)。そのため、まずは他臓器や他科疾患の除外が重要となります。ただ、その原因をはっきりと特定することが難しいことも少なくありません。
そのため、患者さんが腰痛を訴える場合、それが脊椎(傍脊柱筋を含む)から生じているものなのか、または腹部(消化管や後腹膜腔)に原因のある疾患であるのかをまず考える必要があります。腹部に原因のある疾患ならば、泌尿器系疾患や産婦人科系疾患、消化器系疾患を中心に精査していきます。
脊椎が原因で腰痛が引き起こされる場合としては、二足歩行をするヒトの宿命として、脊柱は絶えず負荷を受けることが関わっています。中でも椎間板が上下方向での大きな力を受け、比較的早期から変性や損傷が生じ、腰痛の原因となりやすいと考えられます(いわゆる椎間板ヘルニア)。このように、脊椎に原因のある場合は、外傷や変性疾患などの脊椎そのものの精査をしていきます。
こうした生理的な理由に、老化に伴う脊柱変形、姿勢の異常(猫背であるなど)、筋力の低下(運動不足が大きく関わってきます)、高齢化社会に伴う骨粗鬆症の増加など、腰痛の原因はさまざまと考えられます。
職業上で原因となるのは、重量物の運搬や中腰姿勢での作業などがあります。腰椎に過大負荷をかけ、腰痛が起こります。
検査では、腰椎単純X線撮影(前後および側面の2方向撮影)を撮ることが多いようです。ここからは腰椎配列の異常、骨棘形成などによる椎体変形や椎間板高の低下、骨粗鬆症、圧迫骨折、転移性腫瘍による骨融解像などをみることができます。炎症や感染症が疑われるときは、血液検査によって異常がないか調べます。
確定診断のためには、基本的には単純X線で脊椎骨折の診断がつきますが、疑わしいときはMRIやCT検査も行います。
MRIによって椎間板や椎体の輝度変化による変性や、炎症性疾患、椎間板突出による神経根や馬尾の圧迫、脊椎脊髄腫瘍の診断などを行います。CTスキャンによっては、脊柱管の狭小化や椎体の破壊の有無を見ることができます。
腰痛の治療
腰痛の治療としては、以下のようなものがあります。続きを読む